エッセー集I 昭和48年(1973)−昭和60年(1985)
著:島模様
南海日日新聞社・1998年11月15日初版第一刷発行
A5変・P319・\2,800
奄美大島で一番大きな町、名瀬市の末広町は昔から商業地で、子どものころには大きいと感じていたアーケード街があります。いつの間にか「ティダ・モール」という名前がついてますが、いまだに「アーケード」と口に出てしまいます。
そのアーケードの端に「ケンムン村事務局」という小さな看板が出ている家があります。なんだろう「ケンムラ村」とういのはと思ってました。その「ケンムン村事務局」の看板の下に「藤井令一事務所」と札が出ています。これまた「誰だろう」と思っていました。
島に帰ってきてあまみ庵で郷土誌の量に驚き、復帰前の文化活動のエネルギーを本を通じて知り始めた頃に初めて藤井令一さんが有名な詩人であることを知ったのです。
この本が出る少し前に藤井さんは、越間誠さんと「残照の文化」という越間さんの写真に藤井さんの詩を添えた写真詩集を出しています。その本で藤井さんの文章をはじめて読みました。その優しい文章が越間さんの懐かしさを感じさせる写真にすごくマッチしています。
この本でも昭和48年から昭和60年、私が子どもの頃から島を離れたころまでの期間、新聞などに掲載されたエッセイ等がまとめられていて、その頃の私の知らない島を知ることができます。
さて、「ケンムン村」とは?
答えはこの本の中に。
「エッセー集I」とありますので、多分続編が出る予定があるとおもいますが、今から楽しみです。
(mizuma)
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