焼内湾というのは「奄美大島の地図を広げてみると、西南の位置に”大きなハブが小さなカエルを今にも飲み込まん”としている地形があります。それが焼内湾(やきうちわん)です。小さなカエルこそが枝手久島(えだてくしま)です。広くて深い入り江の周囲には14のシマジマ(集落)の暮らしが点在しています。ここが宇検村です。」と、編集後記にわかりやすく説明されています。
この本にはそんな焼内湾の色々な物語が写真とともにつづられています。そして、写真に登場するシマの様子と人々の表情がすごく懐かしさを感じさせ、シマの素顔をのぞきみるようです。
ハブグチの話、ケンムン、焼内の神々、祖霊のシマへというタイトルの風葬にまつわる話、海の暮らしのようす等‥、きどらないやさしい話が続きます。
執筆も山下欣一さんをはじめ先田光演さん、目崎茂和さんなど、写真構成はピアニストの村松健さんと豪華メンバーです。
いろんな素顔をご覧下さい。
(mizuma)
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