平成10年
観光客からの質問で”熱帯魚食べるんですか?”とか、たまに聞かれます。
”ん〜〜 熱帯魚か、エラブチとか確かに見た目は熱帯魚だな”と、妙に納得してしまったり、”ブイン(新鮮)のエラブチの肝とか皮をつけたまま軽く皮にお湯をかけた刺身とか、旨い魚を熱帯魚だ〜”とむっときたり。
でも、普通に島の魚の名前をいいますが、和名というか本土での正式名称を聞かれるとなかなか回答が難しいです。というのも島の魚図鑑がないのと、けっこう似たような魚をひとまとめで名前をつけたりしているためです。
魚釣りに奄美にいらっしゃるお客さんからも島の魚図鑑がないかよく尋ねられるのですが、その時は方言名が似ている沖縄の魚図鑑をご紹介しています。
この本には、「奄美の魚介類方言集」として約350種類の魚介類(貝なども含む)の方言名から和名、逆の和名から方言名が収録されています。多少、地域による違いなどがありますがサイズも手ごろですし、これを持っておけば奄美で魚を食べるときにどんな魚かわかって、もっとおいしく感じると思います。”熱帯魚”とは思わなくなる・・・かも。
ちなみに植物に関しては大野隼夫さんの「奄美群島植物方言集」というのがあります。
「奄美の魚介類方言集」の他には『古代の南島経営と奄美−木簡「奄(本当は木偏がつきます)美嶋」の周辺−』、『後期藩政時代の船旅−「しゃんこのまい」考−』が収録されています。
このような私家版の本(冊子)は結構出ているのですが、数が少なく売り切れてしまうとまず手に入らなくなります。お求めはお早めに。^^;
(mizuma)
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