2001年4月12日記
ヒサビサの更新は、「しまうたの本」の特集!
「奄美のしまうた」と縁戚関係にある沖縄との流れの中でシマウタ全体を鳥瞰しようとしている、島歌研究の第一人者の仲宗根幸市の一押し本をドッドッーとまとめて三冊ご紹介いたします。
『「しまうた」を追いかけて』
仲宗根 幸市 著・1998年3月10日・ボーダーインク
319p・¥1800
時を超える「しまうた」研究の結晶
四半世紀にわたる島々のフィールドワークによって明らかにされた
「しまうた」の原画景。さらに深く「しまうた」の世界に触れる一冊。
第一章 「しまうた」に魅せられて しまうたコラム
・歌掛け・ミャークニー・国頭サバクイ・ネーマミャール・徳之島一切節など
第二章 流れ行く「しまうた」 −琉球孤の民謡研究−
・カチャーシー・六調・八重山あさぱな・今帰仁天底節・ヨーテー節など
第三章 「しまうた」民俗雑感 −沖縄・奄美の不思議な話−
『琉球孤の民謡入門 「しまうた」流れ』
仲宗根 幸市 著・1995年8月15日・ボーダーインク
193p・¥1600
沖縄・奄美・宮古・八重山の「しまうた」文化・「うた遊び」の世界を探る。
「しまうた」編集発行人の著者が長年のフィールドワークをもとに琉球孤に響く
「しまうた」の素顔をまとめた。
仕事歌より圧倒的に多い恋歌 沖縄
物語歌の宝庫 宮古
豊かな音楽世界ユンタ・ジラバ 八重山
裏声唱法の魂の語り合い 奄美
「琉球列島 島うた紀行」
第一集奄美諸島・沖縄北部・沖縄中部
仲宗根幸市編著1997年4月15日・琉球新報カルチャーセンター
195p・¥1800
島々の”心”を訪ねてー
琉球列島は北から南から、南は八重山の島々まで、民衆に愛され歌い継がれる<島うた>を訳と解説付きで集大成!
「CD・カセットテ−プに収録されていない歌はどんどん消えていく。都会でつくられているミー(新)ウタは時代を反映しているとはいえ,生活感が乏しく、魂を揺さぶる迫力が弱い。」
「島うたの命は、やはり土地の匂い,郷土色なのだ。同時に、地域を背負っている伝承者達の肉声の重みを受けとめることも,忘れては行けない。
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